『りっちゃんの事は好きだけど…それは弟として、家族として好き……。』




やっぱりか……。




俺じゃ姫の特別にはなれない。




だけど、弟だからずっと側にいられる……。




11年も姫のことを想ってきたんだ。




簡単に諦められねーよ。




それに優哉とかいう奴のことは認めたわけじゃない。





俺は弟として見定めさせてもらう。




姫を大切に、大事にして、泣かせない奴なのか……。




姫が最終的に誰を選ぶかわからない。




それまで俺が姫の王子様でいてもいい?








帰り道、姫と歩いていたら優哉とかいう奴に遭遇した。




コイツが姫の彼氏か……。




くそっ、無駄にデケーしッ




姫が俺を紹介したから適当に挨拶した。




優哉って男は爽やかに挨拶してきた。




俺が睨んでんのに気付かないとか…。




こいつ鈍いのか?




なんかムカツク…。