−*初カレ*−

「姫…」


『ん〜なに〜…』




李苑は姫華が振り返った時…唇にキスをした。




重なりあう唇




時が止まったかのように動けない。




ゆっくりと李苑は唇を離し、姫華の頬に手を添えた。






「好きだ……。」




李苑の言葉に目を見開いた。




『え……。』




りっちゃんが…




私を…




好き……?




でもそれは…




『家族として…?』


「いや…恋愛対象として。」




姫華の頭はどんどん混乱していく。




『え…でも…。』


「俺はお前を姉貴だと思ってない…。」




胸がドクンと脈うった。




李苑は姫華をギュッと力強く抱きしめた。




「俺はずっと…ずっと…姫のことが好きだったんだ……。」


『……。』


私を抱きしめる腕に力がこもる。