−*初カレ*−

『そろそろパレードの時間じゃない?』


「そういえば。」


『じゃあ食べもの買って前列に並ぼ♪』


「おう。」




私達はスナックワゴンでチュロスとポップコーンを買い、パレードをする場所へ向かった。




パレードが始まると姫華ははしゃぎだし、キャラクター達に手を振ったり、一緒に歌ったりし始めた。




李苑は子供のように笑顔で動き回る姫華を愛おしそうに見つめていた。




音楽が鳴り止み、パレードが終わると、李苑は姫華の手を掴み立たせた。




「俺、行きたいとこある。」


『りっちゃんの行きたいアトラクション?』


「そう。」


『じゃあ、そこ行こう♪』


私は李苑に引っ張られながら付いていった。






着いた先はキラキラとイルミネーションが輝く観覧車。




夜だから光りが幻想的でとても綺麗だ。




並んでいるのはほとんどがカップル。




私達はカップル達に紛れながら並んだ。