−*初カレ*−

「大丈夫だよ。」


李苑は姫華を落ち着かせようと背中をさすった。




『離れないでねッ絶対離れないでねッ』


私はりっちゃんの手をギュッと握り、涙が溜まった目で言った。




「…あぁ//」


李苑は理性を保つのに必死だ。






その後は看護師や医者のゾンビ、人体模型などに追いかけられ、姫華は恐怖に耐え切れなくなり李苑に抱き着いた。




『もうやだぁ〜…グスッ…。』


李苑は姫華の背中をさすりながら出口へ向かった。




「もう大丈夫だよ。」


『ほんと…?』




目を開けると太陽の光が私達を照らし、眩しくて目を細めた。




しばらく2人で歩いてると、海賊をイメージしたアトラクションが見えてきた。




小船に乗って海賊達の生き様を見ていくというものだ。




「あれなら大丈夫?」


『うん。舟に乗ってるだけだし。』




このアトラクションは普通に面白かった。




海賊の人形達が戦ったり、パーティーしたり、舟に乗りながら物語を見ているようだった。




その後も色んなアトラクションに乗り、気付いたら陽は沈んでいた。