−*初カレ*−

食事を終え、レストランを出てからパンフレットを見た。




『次何処行く〜?』


「お化け屋敷。」


『え゙ッ…。』


李苑は私の返答を待たずに、私の手を取り歩き出した。




お化け屋敷に着くと、いかにも出ますオーラが漂っていた。




病院に見せかけた造りになっている。




『ねぇりっちゃん……。』


「ん?」


『やっぱり止めない?』


「……ヤダ。」




えぇぇぇぇぇ……




そんなぁ〜…




私は頭を垂らし、暗いオーラを纏った。




「入ろ?」


李苑は私を下から覗き、目をウルウルさせながらお願いしてきた。




可愛い…




『…うん。』




頷いてしまった……。




りっちゃんのあのウルウルお目々に私は弱い……。




私達は手を握り直し、お化け屋敷の中へ入った。






ヒュー…ドロドロー…




バタンッドカンッ




『ひッッ』


私は大きな音に反応し、りっちゃんの服の裾をギュッと掴んだ。