−*初カレ*−

『すぐ近くにレストランあるよ?』


「じゃあ、そこ行こ。」


『うん♪』


李苑は姫華の手を掴み、パンフレットを見ながら歩いた。




レストランに入ると人で賑わっていた。




カウンターで並んでいる間に上に書かれてあるメニュー表を見ていた。




『何にしよう〜』


「俺、オムライスの蟹クリームコロッケ添えとメロンソーダ。」


『う〜ん…私は海老のトマトクリームスパゲッティとサラダ、あとアイスティーにしようかな。』


私は財布からお金を出そうとしたら、李苑がいつの間にかお会計を済ましていた。




『はい、私の分。』


「いい。」


私は李苑にお金を渡したが突き返された。




『本当にいいの?』


「あぁ。」


李苑は財布をポケットにしまい、料理を待った。




『ありがとう。』


「別に…//」


私がお礼を言うと、李苑は小さく呟き、私から顔を背けた。