−*初カレ*−

「触んな。」


李苑は女達を睨みつけた。




『りっちゃーんっ』


その時やっと姫華が飲み物をかかえて戻ってきた。




李苑は姫華の腕を引っ張ると自分の胸に閉じ込めた。




「「「!!??」」」




李苑は姫華を抱きしめたまま、ケバ女3人組の方を顔だけ向けた。




「俺、今この子とデートしてるから無理。」


李苑は女達に見せ付けるかのように、姫華の前髪をかきわけ、キスを落とした。




「まだ邪魔する気?」


「「「……チッ。」」」


女達は舌打ちを打ち、私達の前からいなくなった。




『りっちゃん?』


「ん?」


『大丈夫?』


「…あぁ。」




姫華は李苑の状態を確認した後ベンチに座り、膝の上をポンポンと軽く叩いた。




「??」


『りっちゃん、膝貸してあげるー♪』


「えっ///」


『気分が良くなる迄、私の膝で寝てていーよ♪』


姫華はニコッと笑った。




「……///じゃあ借りる///」


李苑は照れながらも、ベンチに横になり、私の膝に頭を預けた。




私は買ってきた飲み物を李苑の額に乗せた。