『何をそんなに怒ってるんだろう?』


姫華は頭に?を浮かべながら、宿題にとりかかった。






「みんな〜ご飯よ〜」


リビングの方からお義母さんの声が聞こえた。




私は宿題を中断させると、リビングに向かった。




食卓には、既に皆が座っていた。




そして食事をし始めてから今に至る…。




『りっちゃーん…。』


「…モグモグ…」


『…グスッ…りっちゃん無視しないで〜。』


姫華はとうとう泣き出してしまった。




両親は、いきなり泣き出した姫華にオロオロしだした。




『今度…ヒック…新発売の苺ミルクアイス奢ってあげるからぁ〜グスッ…。』


ピクッ


李苑の耳が僅かに動いた。




「苺ミルクアイス1個。」


『うん、奢ってあげるッ』


姫華は李苑に縋り付きながら頷いた。




「それと…」


『それと?』


「今週末の休み…」


『ふぇ?』


「今週末の休み…空けとけ。」


『へ?うん?』


李苑はそういうと、「ごちそうさま」と食器を片付け、帰り際に姫華の頭を撫でた。