『私、あなたの事何も知らないから……最初は友達として付き合うっていうのは…どうかな…?』


「……本当?」


『うん。』


私は男の子を見据えながら答えた。




「ヨッシャーーッ!!!!」


『わッ』


私は男の子がいきなり大声を出したから吃驚した。


「あッゴメンッ」


『ううん大丈夫。』


男の子は焦って頭を下げてきた。


なんだかその姿が可笑しくてクスッと微笑した。




「あっ俺の名前知ってる?」


『…………ゴメン…知らない。』


「だっだよね……でも俺達去年も今年も同じクラスなんだよ?」




え…?




そうだったの?




気付かなかった(汗




「俺は2年3組の岡野優哉。バスケ部所属っ、よろしく!!」


岡野くんが片手を差し出してきた。


岡野くんは短髪でスラッとした細身の身体をしている。笑うと笑窪が出来、はにかんだ笑顔が可愛らしい。