−*初カレ*−

「もうっ、優哉ったら歳バラさないでよぉ〜」




お母様は優哉の肩をペシペシ叩いて笑っている。




「私、優哉のママの雛子です♪ひぃちゃんって呼んでね☆」




なんてパワフルな人なんだ……。




「それより早く中入ったら?」


「あぁ。」


『おじゃまします。』


「ようこそ♪」




私達は中へ入れてもらい、そのままリビングへ行った。






「ママ〜、おきゃくさん〜?」




リビングのソファーに座っていた小さな男の子が、お母様の所にトコトコと走ってきた。




「そうよ〜♪
紹介しますね。この子は優哉の弟の奏哉(ソウヤ)。
奏ちゃん、今何歳かなぁ〜?」


「3さいぃ〜。」


奏哉くんは指を三本立ててニッコリ笑った。




「偉いわねぇ〜」


お母様はそんな奏哉くんの頭を撫でなでしている。




トコトコ…




クイクイ…




奏哉くんは私の所へ来て、私のスカートを掴んだ。