「おーい姫ー。」




ユサユサ…




『んー…スースー…。』


「おーい起きろー。」


『んぅー…うるさぁい…。』

姫華は布団に包まり、なかなか起きない。




「仕方ねぇー…。



ボソッ)
今すぐ起きねぇとキスするぞ。」




ガバッ




『はいッ起きました!!今起きました。』


姫華は布団から身体を勢いよく起こし、右手をピッと上げた。




「クスクス…寝癖すごっ…。」


咲人は私の頭を指差して笑っている。




私は頭を触ってみた。




うん。




鳥の巣ができてるね。




「早く支度しろよ〜」


咲人はそう言うと姫華の部屋を出ていった。