「はいはい寝ますよ〜。」


李苑はそう言うと教科書と筆記用具を持って部屋を出ようとした。




「あっ…忘れ物。」


『?』




チュッ




『ほぇ?』


「勉強教えてくれた褒美だッ////…おやすみッ////」




―バタン


『??』


李苑は私の頬っぺにキスを落とし、真っ赤な顔をしながら部屋を出ていった。




『なんだったんだ?』


姫華は頭を傾げながら、李苑が出ていったドアを見つめた。




ドアの前では…




「ヤベー…理性もたねーよ…。」


李苑は真っ赤な顔を手で抑えて、その場にうずくまっていた。




夜は更けていく……。






***