教科書には問題がズラッと並んでいて、ノートには李苑が解答したのかシャーペンで記入してある。




『うんとね、ここは最後にtoがあるから、書き換える時はココに持ってきてto whomになるの。』




カリカリカリ…




李苑は早速書き直した。




『あとdrop in on+人で「〜をちょっと訪ねる。」、こっちのgo through withは「〜をなし遂げる。」って意味。


熟語だから覚えてね。』


「おう。」




李苑は間違った所を消しゴムで消し、素早く書き換えた。




『りっちゃんは基本は大体出来てるけど、もう少し応用をやった方が良いかもね。あと熟語は試験にも出るから参考書で覚えた方が良いよ。』


「分かった。」




その後も姫華は的確に間違いを指摘し、時間はあっという間に過ぎて24時に。




「あ゙ぁぁぁぁ疲れたぁぁぁぁぁ。」


李苑は身体を伸ばし、その場にゴロンと寝転がった。