桜の花びら舞う頃に

その様子を見つめる1つの影。




「兄ちゃん……良かったなぁ……」




木陰からのぞく大貫。


その顔中を、涙でグチャグチャに濡らしている。




「ワシも……カミさんに電話しよう……」




泣きながら携帯電話を握りしめる大貫だった……