桜の花びら舞う頃に

「おーい、パーパー!!」


「悠希ー!」




たたずむ悠希の耳に、自分を呼ぶ声が聞こえてくる。


悠希は微笑んだ。





「じゃあ……行って来るよ、由梨」





そして、その声に向かって走り出すのだった。