さくら1人が残された教室。


さくらは、しばらくの間、悠希が出ていった扉を見つめていた。




「悠希くん……」




悠希の名を口にする。




「悠希くんは……それでいいの?」




しかし、その問いに答えるものはいない。



夕方の日差しは、優しくさくらを照らしていた。