「きゃー!!!!」



うるさい。



「な、奈緒!その顔どうしたの!?」



面倒くさい。


てか私も朝、鏡見てビックリだったよ。


昨日より酷くなってた。


泉さんが、すぐに冷やしてくれなかったら、もっと酷かったな。



「奈緒!」


「あー……ちょっと、やりあっちゃった」



テヘッて効果音付きで言ってみた。


きもっ、うえー。


ほのかは納得できない顔をしてたけど、それ以上聞いてこなかった。


やっぱほのか、良い奴じゃん。


それに比べクラスメイト達は……しつけー。


まじ、しつけー。


いっぺん死んでこいや。


千夏ちゃんは千夏ちゃんで私を見てオロオロしちゃってるし……。


まじで話しかけてきたら殺す。


殺気が伝わったのか千夏ちゃんが近付いて来ることはなかった。



「そう言えばほのか」


「なにー?」


「コスプレ喫茶どうだった?」



ほのかってわかりやすい。


めっちゃ目を輝せた。