「え゛っ嘘ぉ!?マジで?」



「環、声が大きい」



「ごめん。でもホストって」



「………」



「大丈夫なの?」



「何が?」



「貢いだりしてない?」



「ううん。あたし一度もお金出した事ないから」



「へぇ…そうゆうホストもいるんだ。意外」



「よく分からないけど」



「けど朱里いつから彼と付き合ってたの?」



「いつって…」


「朱里がホストクラブに行ったから知り合ったんでしょ?」



「違うよ。偶然街で会って…」



「?」



「前の彼と別れた日に…突然声を掛けられてお店に誘われて…」



「知らなかった」


「最初、ホストって聞いた時は困っちゃったけど…でも…」



「今、好きなんでしょ」



「うん…」



「でもホストの彼氏だと心配にならない?朱里の知らない間に別の女の人と一緒にいるんだよ。しかも色々な…人」



「仕方ないよ。それが仕事なんだし」



「私だったら耐えられないかも」



平気だと言った朱里だが
やはりホストの恋人は
何かと心配だった。
でも朱里と一緒にいる時の
夜月は優しくて
普通の恋人同志の様だ。
前に晴海に迫られた時も
守ってくれた。