「早く私を抱き締めて…」



「その前に一杯飲ませろよ」



「うん」



夜月は冷蔵庫の中を探り
酒を出して
二つのグラスに注ぐ。



「お前も付き合え」



アリスのいる所まで持ってきて
グラスを渡す。



「ありがとう」



受け取ったアリスは
酒を飲む。
それを見た夜月は
笑みを見せて言う。



「旨いか?」



「うん。もう一杯飲もうかな」



「じゃ俺はシャワー先に浴びてくるからお前は飲んでろ」



「そうするわ」



そして、夜月はシャワー室へ。



数分して部屋に戻ると
アリスは
床に倒れる様に眠っていた。



側には転がってるグラスと
テーブルの上には
半分以上残ってる酒。



「馬鹿な女」



ゆっくりアリスに近付き
見下ろす感じに言った。