数時間して朱里は目を覚ます。



「あれ…あたし、どうしてここに夜月くんはどこ?」



辺りを見るが寝室には
夜月の姿はない。
起き上がって
朱里は寝室のドアを開けると
コーヒーカップを持った
夜月を見つけた。



「朱里、起きたのか」



「うん。夜月くん風邪は大丈夫?」



「ああ、おかげさまで治った」



「良かった」



「コーヒー入れるけど、お前も飲むか?」



「あ、あたしが入れるよ」



「いいってそこに座ってろ」



夜月は沸いていたお湯ですぐ
コーヒーを入れてきて
朱里にカップを渡す。



「ありがとう」



「これ飲んだらどこかに食事に行かないか?冷蔵庫空なんだ。出前もいいけど気晴らしに外が良いって思ってな。夜まで暇だし」



「あたしはいいよ」



「じゃ決まりな」



夜月の誘いで
二人は外食をする事になった。