数日後。給料日で大金の入った
夜月はケンのいるバーに
一人で行った。



「今日は給料日か。いくら入ったんだ?」



「秘密」



「ホストってのはそんなに儲かるのか?」



「まぁまぁかな」



「そんなに儲かるなら俺もホストに転向しようかな」



「………ケンが?」



「なんて…冗談だよ」



「何だよ。せっかくオーナーに紹介してやろうかと思ったのに」



「俺はこれ振ってる方が合ってるさ。それにしても夜月くん、儲かってる割には不健康そうに見えるのはなぜだろう。ちゃんと飯食ってるのか?」



「そーいや昨夜からそんなに食ってないな」



「おいおい、大丈夫か?酒ばかり飲んでると体壊すぞ」



「気を付ける」



「彼女に手料理でも作ってもらえば?」



「そうだな…」



「この前の彼女、今日は来ないのか?連れて来ればいいのに」



「アイツは仕事」



「あの子、可愛いっていうかキレイだからまた連れて来いよ」



「どうゆう意味だ?」



「いや、別に…連れて来たら新作のカクテルをご馳走してやるって言ってるんだ。勘違いするな」



それから夜月は
二、三杯程飲んで帰って行った。