「えーというわけで今日から働く事になった仲間を紹介する」



店の中での神田川は
オーナーらしく偉ぶった態度で
みんなに接している。



それが当たり前の様に思っている
他のホスト達を
夜月は見ながら挨拶をした。



「夜月です。よろしく、ここのオーナーさんには、とても良くしてもらっています」



そう言い、夜月は隣に立っている
神田川の方をチラっと見る。



だが見られた神田川は
夜月に睨み付けられている様に感じて
ゾっとした顔をしたが
すぐに顔付きを
いつものオーナーに戻して話し出した。



「とにかく仲良くやってくれ。では私は急ぎの仕事があるので部屋に戻る。何かあったら呼ぶように」



その後、オーナー室へ行った
神田川は少しイライラしながら
煙草に火を付けて
ずっと部屋の中に篭っていて
姿を現さなかった。