《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

とりあえず今怒られない
ならそれだけでありがたい。



あたしは即座に頷いて、



「わかりました!」



って叫んだ。



玲斗は大ゲサなため息を
つくと顔を正面に戻す。



そして鏡越しにあたしを
見て、次にこう言った。



「それじゃあ今日は代わりに――

そうだな、爪でもみがいて
もらおうかな」



「えっ!?」



お役放免かと思ったのに、
まだ終わりじゃないの!?


し、しかも爪みがきって……。



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