《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

「あっ、ゴ、ゴメンナサイ!」



ビクッと弾かれたように
震えて肩から手を離す。



玲斗はまた振り返って、
上目遣いにキッとあたしを
にらみつけた。



「マジメにやってる?

何かな、今のふにゃふにゃ
した触り方は?」



「え? あ、その……」



どうやら意識が変な方向に
それたせいで、手から力が
抜けちゃってたみたい。



あたしはあわてて深々と
頭を下げて、



「すいませんっ。

き、気をつけます!!」



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