《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

ヤバい――何意識してん
のよあたし。



相手はあたしを奴隷扱い
してる非常識でワガママな
タレントなのよ?


ドキドキしてて
どーすんだっての。



……もう一人の自分は
そうツッコミを入れてる。



だけどそれでも、熱くなる
体は止まんなくて――…。



高速で打ち始めた心臓に
手がつけられなくなった
時、いきなり玲斗の声が
あたしを現実に引き戻した。



「――ちょっと、
くすぐったいよ!」



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