《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

あたしは玲斗の真後ろに
立って、震える手を彼の
肩に伸ばしてマッサージ
……ってゆーか肩もみを始めた。



だってマッサージなんて
言われても、やり方わかん
ないもん。



ただでさえ動揺してる
あたしがとっさにできるの
なんて、この程度。



(うわっ……肩、細い……!)



触りながらひそかにそんな
ことにドキッとする。



男の人だもん、もちろん
あたしよりはガッシリ
してるけど。



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