《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

「……………」



驚きと呆れですぐに言葉が
出ない。



つまりここは、店の中に
あっても玲斗の専用
ルームで――自室みたいに
好き勝手使ってるってこと?



(ど、どんだけVIPなのよ……

もぉっ、ホントについてけ
ないって〜っ)



「そーゆーこと。

わかったら、ホラ、早く。

時間がなくなっちゃう
じゃないか」



座ってるからあたしを
見上げて、玲斗が言う。



……えぇ、この部屋の
ことはわかったわよ。



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