《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

(ダ、ダメだぁ〜っ。

断り切れないよーっ)



「すすすいません、行きますっ。

でもあの――あたし恵比寿
とか詳しくないんで、
場所が……」



店の名前だけ言われても、
とても行けない。



だけどそれには玲斗は
あきれ気味の声であっさりと、



『タクシーで来ればいい。

有名店だから名前を言えば
通じるよ。

……心配しなくても、
代金もオレが支払う』



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