《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

そんなとこからあたしに
なんの用なのか……

さっぱりわかんない。



でも、



「えっとあの……
すいません、今はちょっと」



さっき“取り込んでた”
って言ったのもスルーして
くれたし、なんとか引き
下がってくれないかな。



そんなことを願ってたけど
――それは砂糖よりも甘い
期待だった。



『ちょっと、何?

青山高校3年F組、柏木
陽菜さん?

もう学校は終わった時間
だし、キミ、部活に入って
なければ塾にも行って
ないよね?』



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