《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

なんて、ホントは学校
帰りで一人で歩いてる
だけだけど。



玲斗には見えないんだし
とりあえず嘘も方便よっ。



……電話口の玲斗は
しばらく無言だったけど、
結局不機嫌そうなため息
ひとつで許して(?)くれた。



で、いつもの涼しげで
綺麗な声に戻って、



『陽菜にはオレが最優先事項。

覚えておきなよ?

――それで、今から来て
ほしいんだけど』



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