《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

「成功のご褒美。

――賭けはキミの勝ちだよ」



「――――!

それじゃあ………」



「あぁ。

オレの奴隷は放免だし、
芸能界も引退しなくていい。

ってゆーかきっと、これ
からは仕事が山のように
入って来るんじゃないかな。

オレが細工なんてしなくてもね」



『おめでと、陽菜』



そう言って玲斗はあたしの
掌からネックレスを
取って、そっと首に手を
まわしてつけてくれた。



(信じらんない……)



玲斗の優しい言葉も、
この状況も。



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