《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

低い声で言ったら、玲斗は
バカにしたようにハンと笑った。



「あれだけやってダメ
だったのに、どうやったら
できるって?

そんなこと言ってるよう
じゃ、やっぱり女優と
してはまだまだだね」



「なっ―――…!」



「“演じる”ってことの
意味、わかってないんじゃない?

カメラがまわったら、
キミはもうオレに恋する
一人の女なんだ。

それができないなら、あの
シーンは永遠にOKは出ないよ」



「……………っ!!」



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