《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

「え………?」



そんな――それってつまり
あたし待ち?

下っ端の身でそんなこと、
申し訳なさすぎるよ。



「い、いいです!

あたし、頑張りますから――」



『続けて下さい』って
言おうとしたけど、凛と
した声がそれをさえぎった。


声の主は、今までずっと
黙ってた玲斗。



「頑張ったって
どうしようもないよ。

今の陽菜にはムリだ」



「―――――!?」



硬直するあたしを無視して
玲斗は監督に向き直ると、



「日を変えましょう、監督。

これ以上は時間のムダですよ」



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