《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

「やめて! 
やめてよぉっ……!」



必死で抵抗して逃れようとした。



でも、玲斗はどうしても
許してくれない。



「ダメ。

こうしなきゃわかんないんだろ?

自分の立場」



「立場って何なのよ!?

どーして?

なんで、好きでもないのに
こんなことするの!?」



もう敬語を使ってる余裕もない。



必死で訴える声はかすれて
ひっくり返っちゃってた。



その声に玲斗は一瞬だけ
手を止めたけど、すぐに
またグッとあたしを抱く
腕に力を込めて、



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