《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

彼の指が脇腹をスッと
走ると言いようのない
感覚が体を駆け抜けて、
思わず甘い声がもれる。



「もっといい声で泣きなよ。

オレが教えてあげる。

“最高に感じてる声”って
ヤツ――…」



「やぁっ……。離して――!」



こんなのヤだ。



教える? 


レッスン?



―――何をよ?



こーゆーことって、そんな
ノリでするもんじゃないでしょ?



好きだから――相手の
ことを想ってるから、
することでしょ!?



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