そんなことを考えてたら、
玲斗はソファに片膝を
ついてあたしに覆い被さる
ように迫ってくる。



そして、



「どうやら陽菜は、まだ
奴隷としての心得が
わかってないみたいだね。

困ったコだな」



ため息混じりにそう言って
スッとあたしの鎖骨の
辺りを指で撫でた。



「…………っ」



くすぐったさにピクッと
体を震わせると、玲斗は
さらに鎖骨に触れる指を
増やして、



「賭けはまだ始まっちゃいない。

すっかりオレの手を離れた
みたいに勘違いされちゃ、
困るんだけど?」



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