だけどその声が体まで
動かしてくれることは
なく、あたしの体は
硬直したまま。



そのうちに割り入ってきた
舌がどんどんあたしを翻弄
して、あたしは思わず声を
もらしちゃう。



「んっ……ふぁっ……」



「クスッ――かわいい。

いいよ、もっと声出しても。

どうせ誰も、ここには
来ないから……」



「ぃや……、や、やめて……」



「あれ? “やめて”
なんて言っていいの?」



「―――――!!」



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