《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

そう言いながらユウキは
グッとあたしに顔を寄せてきた。



ブルーのカラコンを入れた
瞳で至近距離から見据え
られ、彼の金髪が顔にかかって。



――怖い。



と同時に、言ってる内容
には吐き気をもよおす
ほどの嫌悪感を覚えた。



……あたしは玲斗と
“取引”なんてしたんじゃない。


賭けはしたけど、でも、
今ユウキが言ってるような
意味とは全然違う。



売れたかったら何でもする
ような、軽い女と一緒に
しないでよ……!



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