《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

ショックで言葉も出なかった。



――あたしには不釣り
合いな大仕事なのはわかってる。



それに、確かにあたし達は
ちょっと変な関係で、
今回の推薦だって純粋に
玲斗があたしの演技力を
勝ってくれた、とかじゃない。



自力で勝ち取った仕事じゃ
ないのは承知だったけど――

でもまさか、みんなに
そんなふうに思われてた
なんて――…。




「……あれれ、どーした?

いいんだぜ、腹割ってくれ
ちゃって。

別にオレもそーゆーのは
嫌いじゃないし」



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