《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

お昼くらい抜いたって
どうってことない。



「それより、ちょっとトイレ」



担当さんに言ってあたしは
一人で部屋を出た。



たしか廊下の突き当たりに
トイレがあったと思った
から、そっちへ歩いてくと……



「お、期待の新人女優
ちゃんじゃん」



突然の声にあたしは
ドキッとして立ち止まる。



声は後ろから。



振り返ると――なんと
ユウキが一人で立ってた。



「ユ、ユウキさん……!」



_