《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

玲斗は隣の席だったけど、
涼しい顔で座っててあたし
には特に話しかけてもこない。



顔合わせはすぐに終わり、
お昼休憩をはさんで午後
からサブスカの撮影って
ことで、いったん解散。




「きっ、緊張し過ぎでお腹
いたぃ……」



控え室に戻ったあたしは、
脇腹押さえつつ椅子に
へたり込んじゃってた。



「しっかりしてよ陽菜ちゃん。

顔合わせでそんなに
疲れててどうするの」



……わかってるってば。

けどするもんはするん
だから仕方ないでしょ。



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