《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

「お初にお目にかかります。

柏木陽菜ですが、ご挨拶に
伺いました」



この人はマネージャー
だろうから、担当さんが
そう言って用件を伝えた。



男の人はすぐに頷いて、



「三条玲斗君の相手役の
方ですね。

ご丁寧にどうも。

今大丈夫ですので、どうぞ」



そう言うと、ドアを大きく
開けて部屋の中を
オープンにしてくれた。



あたしは大きく深呼吸して
一歩前に出ると、



「オフィス・トップの柏木
陽菜です!

きょ、今日はよろしく
お願いしますっ」



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