《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

やっとのことで自分を奮い
起こして、かけ声と共に
立ち上がった。



｢しっかりね、陽菜ちゃん｣



励ましてくれる担当さんと
一緒に部屋を出て、同じ
並びにあるサブスカの
楽屋に向かう。



担当さんがトントンと
ドアをノックして、中の
応答を待った。



｢――――はい？｣



小さくドアを開けて顔を
覗かせたのは、スーツ
姿の男の人。



と同時に、複数の男の人の
声も後ろの方から聞こえてくる。



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