高慢でイジワルでメチャ
クチャな、最悪のご主人様。


そしてあたしの、“擬似恋人”。



……いつまでもこんな
ヤツの言いなりになんか
なってられない。


早くコイツから解き
放たれて、自由にならなきゃ。



そう思ったら熱い闘志
みたいのが、胸の内から
沸き上がってきて。



「――わかりました。

その賭け、のります」



気づくとあたしは、静かな
声で玲斗にそう伝えてた。



玲斗はピューッと口笛を
吹いて、満足そうに
ニコニコと笑う。



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