《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

玲斗に伝えて初めて、
自分でもちゃんと把握した
けど――間違いじゃない。



仕事は、やりたい。



あたしは心からそう思ってる。



「ふぅん――…」



風のような玲斗の声が、
あたしの耳に届いた。



「それじゃあ、別に
いいんじゃないの?

理由なんてどうでも」



「えっ? で、でも……!」



お、教えてくれないの!?


今ちゃんと、知りたかった
理由まで伝えたのに!



_