《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

     ☆☆☆☆☆



6時前にホテルに着いて、
ドキドキしながらエレ
ベーターに乗り込み、
最上階へ向かう。



ひっそりとしたホールから
鍵を開けて中に入ると、
昨日と同じソファーに
もう玲斗が座ってた。



「時間ピッタリだね。

えらいえらい」



からかうようなおどけた
口調で言って、ニヤリと
笑う玲斗。



あたしは無言で進んでその
前に立つと、ジッと彼の
顔を見た。



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