《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

「キミ、まだ本当の恋を
したことないでしょ?」



「……………!!」



矢で射抜かれたみたいに
心臓がドクンと波打った。



(な、何よいきなり……

どーゆーこと?)



とか思いつつも、頭の隅の
冷静な部分ではちゃんと
わかってる。



たしかに、玲斗の言うとおり。



中学でも高校でも、
たいがいあたしの頭を
占めてるのはタレント業の
ことばっかりだったから。



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