《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

それを、今度は意外な
くらい優しく抱き留めて
玲斗は言った。



「そんなにおびえなくてもいい。

ムリヤリ襲っちゃおう
なんて、別に思ってないから」



「…………え?」



ウソ……違うの?



だってホテルの専用ルーム
なんかに連れ込まれて……

レッスンだなんていうのは
嘘で、ここで朝まで一緒に
いるってことなんだと思った。



それは、つまり――…。



「だから言ったろう?

これが、レッスン。

オレの恋人役のね」



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