《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

2度目の、キス。



前と同じように突然に、強引に。



「んんっ………」



あたしは必死で身を
よじってそのキスを
逃れようとした。



でも、できない。



体の自由が完全に奪われ
てて、どうしようもないよ……。



(ヤだ――こんなの……!)



キスを受け止めながら
泣きそうになった時、
やっと玲斗は唇を離し
体の拘束も解いてくれた。



「……………っ!」



あたしは足の力が抜けてて
そのままズルズル床に
座り込みそうになる。



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