《完》天使の微熱 〜アクマなアイドル〜

でもそれって、つまりは
客室だよね?



にわかに不安が大きく
なって、あたしは勇気を
振り絞って尋ねてみた。



「こ、こんな所でレッスン
するんですか……?」



すると玲斗はサングラスの
ままあたしを見下ろして、



「こんな所?

失礼だな。陽菜には
もったいないくらいの
環境を用意してあげた
つもりなんだけど」



「え? で、でもあの……」



「いいから、黙ってついてきな。

レッスンの内容はすぐにわかる」



「ハ、ハイ……」



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